上手な耳かきのポイント

まずはお耳について、お勉強しましょう

◆ 耳垢の出どころ

耳穴の入り口から鼓膜までの距離は、約3cm。外耳道の外側半分は軟骨部、内側半分は骨部と呼ばれています。骨部と軟骨部の境目は峡部といって、少し盛り上がっており、その手前に耳垢線(じこうせん)があります。(入り口から約1cmの軟骨部のところ。)耳垢は、耳垢腺からの分泌物、空気中のほこりや皮膚の残骸が混ざって固まったもので、この耳垢腺の付近に耳垢がたまります。

◆ 自浄作用

外耳道と鼓膜の表面は、一体化した皮膚でできています。この皮膚は月に3mmほど外側へ動き、ベルトコンベアのように物を運び出す能力があるので、自分で耳垢を押し込まない限りは、本来、耳の奥に耳垢がたまることはありません。小さなゴミを鼓膜にくっつけても、半年くらいで外耳道の入口近くまで出てくるのです。

ですから、耳そうじは、耳垢の出どころの耳垢腺のあたり「耳の入り口から約1~1.5cmまで」で十分なのです。それ以上奥の骨部は更にデリケートで傷つきやすく、耳の入り口から約3センチ先には鼓膜(こまく)があるので、くれぐれもそこまで達しないように注意しましょう。

◆ 耳垢の保護作用

また、耳垢は汚いと思われがちですが、実は耳の中に適度な潤いを与え、傷つきにくくする重要な働きを担っています。耳垢には、殺菌作用のあるリゾチームという抗菌物質が含まれており、皮膚を保護する働きもあるので、あまり神経質に取りすぎるのもよくありません。毎日しないと気がすまない人はやりすぎに気をつけて、『ほどほどで、やさしく』がポイントです。

◆ 耳垢のタイプ

日本人の6割は耳垢腺が少ないので黄色くてパサパサしたタイプ(乾性耳垢)、4割が茶色くてアメのようにねっとりしているタイプ(湿性耳垢)で、遺伝の影響を受けます。一般的な耳かき棒が有効なのは、パサパサタイプだけで、白人や黒人はこの割合が逆のため、欧米ではあまり耳かき棒は売っていません。ねっとりタイプの場合は綿棒でぬぐうようにお手入れをすることが多いかと思いますが、耳穴の小さい人は、普通の綿棒だと、かえって耳垢を押し込めてしまいやすく、耳垢塞栓になることもあるので、細めのベビー綿棒を使うと良いでしょう。

◆ その他

耳の穴には、快感を生じさせる迷走神経が走っているため、耳かきで触れれば触れるほど、気持ちいいと感じる人がほとんどですが、耳を触ると咳が出るタイプの人も2割ほどいます。

耳かきのポイントまとめ

耳かきのポイントまとめ
  • 耳かきするのは、入り口から1.5cmのところまで。本来、耳には自浄作用があり、奥に落ちた耳垢もいずれ自然に出てきます。無理をせず、手前だけを掃除するようにしましょう。
  • 耳垢には皮膚の保護作用があり、あまり神経質に取りすぎるのもよくないので、毎日しないと気がすまない人はやりすぎに気をつけましょう。『ほどほどで、やさしく』がポイントです。
  • 綿棒はやわらかく傷つきにくいというメリットがありますが、耳垢を押し込めてしまうと耳垢栓塞になることもあるので押し込めないよう注意しましょう。耳穴が小さい人は普通の綿棒だと押し込めやすいので、ベビー綿棒がおススメ。自分の耳の穴が大きいか小さいか、自分ではなかなか見れないので、一度、信頼できる人にやってもらうのもいいかもしれませんね^^。

※耳垢栓塞(じこうせんそく)って何?

耳垢塞栓とは、耳垢が固まり、耳の穴を塞いだ状態になることです。耳垢栓塞は湿性耳垢でなりやすく、乾性耳垢の多い日本では頻度は少ないですが、高齢者の1割弱に耳垢栓塞を認めます。綿棒を頻繁に使う人は、耳アカを耳の奥へ押し固めてしまい、外耳道に水が入ると耳アカがふやけて耳が聞こえなくなる状態になってしまうこともあります。

耳垢栓塞になると耳の詰まった感じ、耳のかゆみ、違和感だけでなく、難聴、耳鳴、外耳炎も起こし、外耳道の骨が溶けてしまうような外耳道真珠腫という病気へ進行することもあります。とはいっても掃除のしすぎは逆に外耳道湿疹を起こしますので、自分の耳にあったお手入れをし、異常を感じたら耳鼻咽喉科を受診しましょう。

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